高齢者に対する緑の効果として、一般社団法人フラワーライフスタイリスト協会が高齢者住宅経営者連絡協議会の

協力を得て、全国の有料老人ホーム等128カ所を選び、自立から要介護5級までの高齢者1504人に対し、花と緑の

アンケートを行ったものです。館内に生花や観葉植物を飾るとどう思うか、という質問に対して、1位「癒される」2位が

「気持ちが明るくなる」3位が「季節を感じる」。あってもなくてもいい、なにも感じないは

ごく少数でした。また、施設で働いている人は、観葉植物があるとどのように感じているのでしょうか。

「ご入居者にとっての効果があると思う。」「空間が心地よくなる」「施設のイメージアップにつながる」という声が多く有りました。

その効果については、「癒しの効果」「緊張感、ストレス緩和の効果」は70%以上の人が認識していますが、他の「コミュニケ

ーションを促進する効果」「蒸散作用による湿度調整効果」揮発性有機化合物などの化学物質除去効果」など、他の効果の

認識は非常に低いものになっています。

アンケートを通じて分かることは、

高齢者の花や緑に対する関心や要求は高い。要介護の度合いが高いほど関心や要求が高い。また、施設で働く人は、

花や観葉植物は入居者に癒し効果があると考えている。花や観葉植物は施設環境をよくすると考えている。ただ、コミュニケ

―ション促進効果など、他の効果の認識は薄い。そこで、施設で働く方々へコミュニケ―ション促進効果、湿度調整効果、

化学物質除去効果など、他の良い効果を認識して頂ければ更に観葉植物を導入したいという施設が増えるのではないでし

ょうか。