植物(観葉植物等)は光合成を行い、二酸化炭素を吸って酸素をだしている。この事実が明らかになったのは、産業革命中にあった18世紀のイギリスまで遡ります。1772年のジョセフ・プリーストリーという科学者の実験が始まりで醸造所の隣に住んでいた彼は石炭を燃やす工場から出る煙が街の空気を汚しているのをみて空気を浄化する方法の研究を始めました。彼が見つけた答えが植物だったのです。当時は二酸化炭素・酸素という言葉はなく、酸素=きれいな空気、二酸化炭素=汚れた空気と考えらていました。プリーストリーは先ず密閉したガラス容器の中でロウソクを燃やして汚れた空気を作り、一つはネズミだけ、もう一うにはネズミと植物をいれたところ、植物をいれないネズミは数秒で気絶し死んでしまいましたが、植物を入れたネズミはずっと生きていました。そこで彼は植物がきれいな空気を出したために呼吸が出来るようになった、、と考えたのです。プリーストリーは「酸素の発見者」とも言われています。この発表に感銘を受けたオランダの医師ヤン・インゲンハウスは独自に研究始めます。インゲンハウスは水草が太陽の下では気泡が出ていることに注目し、その気泡を集めた試験管の中に火を入れると勢いよく燃える事を発見。水草の出す気泡は燃焼可能な空気=きれいな空気だという事がわかったのです。そして、夜などの暗闇では水草から気泡が出ない事にも気づき、綺麗な空気と植物が入った容器を暗い場所に設置したところ、発生した空気が燃焼のおきない空気=汚れた空気に変化したことを突き止めました。以上のことから、植物がきれいな空気を出すには光が必要である事。植物は日光のもとでは空気を浄化するが夜には空気を汚染する。綺麗な空気を出すには緑色である事等を発表したのです。イゲンハウスは「光合成の発見者」として知られています。